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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

自給自足①の巻:庭のブドウでジュースを作るぞお〜!

 

わが家の自給自足は大幅に手抜きで本格派からは程遠い。

11年前にここに引っ越してきた時に、既に食用になる植物が食べきれないほど庭中に生っていた。ブドウもしかりである。畑もあるが、畑を耕すより、ほったらかしでも没滅の危機のない野生もしくは半野生の植物を主な果物や野菜として利用する方が、行雲流水主義のわたしたち家族にとって、はるかに手頃だ。

アメリカ北中西部は秋の到来が早い。毎年9月中旬にはこのブドウの収穫が開始され、我が家でもこのブドウでジュースを作る習わしがある。これをワインにしたい人もおられるだろうが、我が家はアルコールを嗜む習慣がないので、ジュースのままである。そしてそれを一年を通してちびちびといただく。極上の楽しみだ。

家に来客がある時も必ずこのブドウジュースが出される。ビンにリボンをつけてクリスマスプレゼントとして知人にさしあげることもある。

今年もブドウが熟したので先週末からこのジュースを作り始めた(実はブドウの収穫はまだ終わってなく、バケツの中身は氷山の一角である)。

家の中でもできるが、汚れるので通常は外ですることにしている。

写真の背景は我が家の裏庭。木の床はデックで二階の高さにある。調理のために、バーベキューグリルの上に(別にここに乗せる理由は特になかったが夫が勝手に決めた・・)ガスバーナーを設置しその上に鍋類をのせている。

 

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バケツに収穫したブドウ。



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ブドウを煮詰める鍋。

 

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ビンのふたを5分煮沸消毒。

 

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ビンも5分間煮沸消毒。

 

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バケツの半分のブドウを沸騰した鍋に入れるため準備。

 

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鍋の一番下の層。ここに水を入れて沸騰させる。

 

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真ん中の層。下からの蒸気が上の層のブドウに届き、ブドウが破裂して、皮は一番上の層に残りジュースはこの層に入る。

 

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    鍋の一番上の層に洗ったブドウを入れる。プロセス後はここに皮だけが残る。

    沸騰した鍋に入れ1時間ほど(またはブドウの皮が全部上の層に移るまで)蒸す!

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    鍋の下方から出ているホースにジュースが流れてきているのが見えたらプロセスは完了。


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    ホースの先の金具を調整して出口を開ける。ホース内のブドウジュースをガラスビンに入れる。ビンの下はバケツ。


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ビンが一杯になったら下の金具を再調整して出口をふさぐ。

 

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レモンを大さじ1杯入れる。レモンがジュースをより酸性にし菌とかびの繁殖を防止する。

 

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ビンの上を触って割れている部分や埃や土などの異物がついていないか確認。

 

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ガラスビンに入ったジュース。横から見た感じ。

 

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ジュースが熱いうちに煮沸消毒済みのふたをかぶせる。

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密閉されるようにリングをふたの上からかぶせきつくなるまで締める。

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完了!

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地下の食料貯蔵エリアに保存。緑の箱の中に入れた。

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去年のブドウジュース。年月が経てば経つほど色が濃くなり甘みが増す。作りたてはちょっとサワーな感じ。

とまあ、これが作り方の順番だがおわかりいただけたかな?

お判りのように結構時間がかかるので蒸し時間に他のことに専念することにしている。かといって無視もいけない。見ていないようできちんと監視していないといけないところが簡単なようで難しい点であると気づいた。

だから忍耐を試される仕事と言える。

栽培の段階ではブドウ畑のサイズや気候などの環境により注意の度合いが変わる。
また真面目に「世界でも有数のワイン」なんていうすごものを目指している有志にとっては、かなりの注意を向けないといけない仕事であるに違いない。

で、このブドウ畑の世話だがフランス語の諺がある。

「ぶどう畑と美人は手がかかる」
Les vignes et les jolies femmes sont difficiles a garder.

と言われているように大規模なブドウ畑の手入れは一般的に手がかかる。

しかし我が家の小さなブドウ畑は手がかからない。

ということは、世話をしている張本人も「手のかからない不美人」ということになる・・・そんな!・・・でも・・・まああまりにも当たっていて・・・何も言えないのが、ただちょっっと悔しい気分。






イラスト:MCL