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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

日本のかぼちゃとは似ても似つかないが・・・

我が家の菜園にかぼちゃができた。

でも種を植えたわけではない。

堆肥箱にかぼちゃの種が入っていたらしく、土に混じって菜園にばらまかれたかららしい。

つまり努力なしで勝手に生えてきたものだから、天からの恵み!にちがいない。

 

ところでこのアメリカのかぼちゃ

オレンジ色でサイズも

日本の従兄弟とは似ても似つかない代物!

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畑にできた直径40センチのかぼちゃ!

 

味はというと・・

水っぽくて・・

めちゃくちゃ・・

 

まず〜い!

 

一体全体これのどこがかぼちゃなの??

とクレームを付けたい!

 

だから主にカービングしハロウィーンの飾り用に使われるか、

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Jack-o' lanterns

(出典:https://history.com/topics/halloween/jack-olantern-history)

 

感謝祭のパンプキンパイに変身する。

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(出典:https://www.landolakes.com/recipe/19055/maple-pecan-pumpkin-pie/)

ただパンプキンパイは、クローブやシナモンや砂糖や卵やミルクをどっぷり入れるので、かぼちゃの味が果たしてどこに残っているかは定かではない。

 

多分香りだけ。

 

我が家では子供達が幼い時は、

かぼちゃを入れたスープ、パン、ホットケーキ、クッキーなどを作った覚えがある。

今でも続けているのは種をローストすることで、これは虫の駆除に効くらしいので、実行している。

 

かぼちゃといえば、天ぷらが思い浮かぶ。

それで挑戦してみたが、

やっぱりいまいち。

このかぼちゃではダメなのだ。

 

よって、望郷の念が強いわたしは、どうしても日本の栗カボチャが食べたく色々探してみることにした。

それでついに見つかった!

 

日本のあの美味しいかぼちゃに近いものは、ここではウィンタースクワッシュと呼ばれており、特にバターナッツスクワッシュとエイコーン(どんぐり)スクワッシュが甘くて結構ホクホクしていて日本のかぼちゃに近い味がする(それでもやっぱり程遠い)。

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バターナッツスクワッシュ

 

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エイコーンスクワッシュ

                       
問題は、どれも皮が以上に硬いこと!

なので、切るのが一苦労なので、夫に切ってもらっている。

実はこういう力仕事は、台所仕事でも男性の仕事とみなされていて、一般的にアメリカの男性は、力仕事をお願いすると喜んでやってくれる。

なんでも、「か弱い女性を助ける力がある自分はかっこいい」と思っているらしい。

 

もうすぐハロウィーンで、子供達がキャンディをもらいにコスチュームを身につけ家々を回るのだが、子供達に家に来てもらいたい場合は玄関のところにハロウィーンの飾り付けをしないといけない。

飾り付けがなければ「ドアを叩いてはいけない」ことを意味する。

もちろんこんな暗黙の了解を子供達もじゅうじゅう承知している。

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玄関の周りのポーチがハロウィーンテーマで飾り付けられている。

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出典:https://www.joyusgarden.com/spooky-halloween-decoration-outdoors

庭もハロウィーンテーマで統一して、大人も子供もお化け屋敷ごっこを楽しむのが習わしだ。コスチュームは職場や学校にも来ていき、誰が一番すごいかとコンテストも繰り広げられている。

 

アメリカは犯罪が多いので中学生未満は親が同伴するシステムになっており、友達の家以外には行かせないようにしているケースも数多くある。

何年も前に、日本人の留学生がハロウイーンの夜にある家のドアを叩いて殺されたケースがあった。

もちろんこんな田舎の話ではなく大都会ニューヨークだが。

十分ありうる話だ。

 

ハロウィーンでなくとも、日本のように子供が一人でバスや電車に乗ってあちこちに行くというのもここでは全く考えられない。もし子供がそれをするなら家に警察がやってきて母親は逮捕!ということになりかねないからだ!理由は育児放棄と監督不行き届きだそうだ。

 

そういえば、日本では「かぼちゃ頭」といえば「空っぽの頭」を意味するが、アメリカでは、赤ん坊を指して「パンプキン」と呼ぶことが多い。

姑が産まれたばかりのわたしの長男を指して「パンプキン」と呼んでいた。

わたしは思わずムッとして、「やめてくれ。わたしの子供はかぼちゃじゃない!」と姑に抗議した思い出がある。

人間の子供をかぼちゃ扱いするなんて!なんと失礼な!というのがわたしの思いだった。でもアメリカでは可愛くてそう呼ぶらしい。

たとえ悪気があってそう呼ぶわけではなくとも、わたしは未だかつてどの子供も「かぼちゃ」とはとても呼べない。

何年住んでも、やっぱり心はずっと日本人だからかも。

 

さてこのかぼちゃ、今年はどうやって食べようか?

それが問題だ。

 

イラスト:MCL