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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

リサイクル・クリスマス・プレゼント

アメリカのクリスマス時の経済観念

アメリカ人が買うクリスマスプレゼントの量は予想を超える。

消費者一人につき平均700ドル(76,000円)をプレゼントに使う。

当然平均なので上には上もあるということ。

自動車のプレゼントとか海外旅行の切符のプレゼントとかもあり。

 

ギフト以外も含むホリデーシーズンに使う総金額の平均は一人1526ドル(167,000円).

メリーランドとユタ州は、2000ドル(217,000円)を超える。

殆どがクレジットカードでの買い物で、そのうちの22%が新年から数か月かけてその支払いをするのが一般的だ。全体でこの季節の小売業の売り上げは 1トリリオン ドル(108,698,500,000,000円)にも上る。

(文献:https://fortunly.com/statistics/christmas-spending-statistics/)

 

ということは、クリスマスがなくなれば、アメリカ経済が破産することは容易に予測される。

 

子供たちのもらうプレゼントの数も1つや2つでは済まされない。

くれる人は、両親、祖父母、叔父叔母、友達、学校の先生など。

大人は、夫婦間、両親、祖父母、職場の同僚、いとこ、叔母叔父、友人、恋人、郵便屋さん、クラブや趣味の友、とあらゆる関係間でプレゼントの交換がされる。

よってクリスマスツリーの下はプレゼントで山積みになる。

 こんな感じ

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イギリスの母親、プレゼントで子供を甘やかす。ツリーの下に入りきらない!(出典:https://metro.co.uk/2016/12/14/mother-accused-of-abusing-children-with-hundreds-of-presents-vows-to-do-it-again-this-year-6321877/

metro.co.uk

わが家のクリスマスプレゼントの歴史

わが家にもそんな時代があった。

しかし、今はその反対だ。

子供たちが大きくなるに従ってあげるものも高価になってきた。

それと同時に、大学の学費を払う年齢になってきた。

ということで「確実に必要なもの」だけをあげることにした。

だが我が家には子供が4人もいる。どんなに安くあげても結局は痛い出費になる!

そしてこのプレゼントだが、

一生懸命品選びに時間をかけても気に入ってもらえないだけでなく、

大切にもしてもらっていないことが判明した。

よってその後はギフトカードに変更。

これで好きなものを買ってください、ということだ。

だが、カードは忘れられた存在となることが多く

あるカードなどは、引っ越しのどさくさに紛れて捨てられていたことが分かった。

なんと。

 

OK.

That’s it! これにて終了!

 

プレゼント交換なんてこんりんざいなし!

二度と買うものか。

時間の無駄。

お金の無駄。

欲しいものがあったら自分のお金で、自分で出向いていって買ってください!

というのが今後の我が家のルールとなった。

(幼い時でさえ、プレゼントの中身より外側の箱の方が気に入っていたようだ。

今思うと、空き箱と、ガムテープと、ハサミで充分だった。)

 

罪悪感

今年もこの季節がやってきてしまった。

買わないはずでしょ?

でも・・・

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リビングの真ん中にあるクリスマスツリー、プレゼントを置いてくれるのを待っている。天井で光っているのはシャンデリア。

運転中にラジオを付ければ、どのステーションからもクリスマス音楽が流れてくる。

私にはただの食物の買い出しでも他の買い物客はクリスマスプレゼントを買っている。

極度の誘惑と罪悪感に打ちのめされそう!!!

 

国の経済に貢献していないかもという罪悪感。

自己中かもという罪悪感。

反社会的かもという罪悪感。

金の亡者かもという罪悪感。

クリスマスツリーの下の寒々しい姿を見て罪悪感。

まったくうきうきしていない家族の暗い顔をみてもっと罪悪感。

 

この罪悪感をおとなしくさせ、同時にこの「いくさ」を続けるには

並大抵の勇気と努力では無理。

でも、わたしは負けない!

絶対負けない!

と言いながら、店を駆け足で出る!

 

でも、どんなに自分に言い聞かせても

不満そうな家族の顔を見るのも嫌なものだ。

 

名案

そうだすごいアイデアがある。

今年はリサイクルをしよう!

 

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どこのうちにも音楽のCDがある。

うちにもある。

これをセカンドハンドの店に寄付しようかと思ったが

もっといい名案が浮かんだ。

包装紙に包んでギフトにしよう!

もちろん包装紙なんて買わない。

スーパーの紙袋を裏返しにして包装紙として再利用。

リボンなんて買わない。

そのへんのひもで充分。

どうせみんなすぐに捨てるのだから。

ということで家族と知人用のプレゼントはこれで終わり。

カードも出さない。

メールで終わり。

 

おっと、暖炉の棚に下がっているストッキングがあった。

(ストッキングとは長靴下のこと。英語圏ではこう呼ぶ。)

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通常これには、キャンデイなどの小さな「びっくりギフト」を詰める。

子供たちが朝一番にこれに飛びつくことになっていた。

一年間いい子にしていなかった子供のストッキングには石炭を入れる。

わが家は子供たちが小さい時は親がクッキー等を家で焼いて入れていた。

もう少し大きくなると、文房具や靴下を入れた。

(ほんとは石炭を入れてやりたいと思ったこともあるけど・・・)

 

でも今は空っぽのままで、寂しそうにただそこにぶら下がっているだけだ。

 (このストッキングは子供たちが幼い時にわたしがアップリケ刺繍を入れて作った)

 

思い出がよみがってきて

なんか悲しい。

 

いや、いいの。いいの。これで。

子離れしないと子供に嫌われる。

 

イラスト:MCL