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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

スクルージおじさんにならないといけない理由

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クリスマスキャロルのしみったれスクルージ。(出典:https://www.blackenterprise.com/chicago-public-schools-as-scrooge/be_ebenezer-scrooge-disney-wikia/

うちはクリスマスキャロルのスクルージのようだと思われるかもしれない。

でももし我が家も普通のアメリカ人のような消費生活を送るなら

かなり怖いことになると予測できるので

心して真似をしないようにしている。

 

周りのアメリカ人

頻繁に外食し

(一般的に女性が料理が下手+作りたくない+外食の雰囲気を楽しみたいから)、

セールという言葉に弱く、

着れない服(痩せた時に着る予定)を何着も買い、

何十足もの靴を所有し(服の全色/全スタイルに合わせた種類と数を揃える)、

立派な調度品で家を埋め(自分は金持ちだと自慢するため/見せびらかすため)、

毎年バケーションに(何度も)必ず行く(逃避と自慢のため)。

大陸横断することもあるので飛行機代は海外に行くのとあまり変わりがない。

全部クレジットカードでの支払い(現金がない)。

人生をエンジョイすることが重要なので先のことは心配していないようだ。

でも人生をエンジョイするのはいいことで払える経済能力があるなら別に構わない。

問題はそうでない場合。

払える能力があっても、借金を払い終わっていないのに仕事を失ったりということもあり、そうなると個人破産になる。

収入の範囲内で生活するというよりも、限界ギリギリで生活する人の数がすごい。

貯蓄額が少ない。

 

こういう風に生活していて彼らはなぜ不安にならないのか非常に不思議だ。

きっと買い物依存症なのでしょう。

Shopping for shopping sake(買い物自体のための買い物)というのは中毒症の人がやっていること。

散財は一時的な喜びとか刺激をもたらしてくれますから。

会社の上司は「君は人生をエンジョイしていないね。」とか言っているが、

それに対して「いえ、充分エンジョイしています。お金をかけないで」と答えている。

 

節約の理由

実はわが家は1ペニーでも貯めないといけない正統な理由があるのだ。

 

1.子供二人分の大学の学費は年間約25,000ドル!(270万円)

ちなみにMITなるマサチューセッツ工科大学の年間学費は50,000ドルつまり5,400,000円。だからうちの子供の学費は安いほう。でも我が家にとっては大きな出費。

 

2.子供の数が中途半端(8人とかいう数なら、大学からニーズ奨学金がたくさん降りる。でも4人くらいなら対象になりづらい)。子供の数が多かろうが少なかろうが日本のように国から養育費なるものは全く出ない。

 

3.4人の子供にお金がかかっているので、退職金が貯まらない!州によっては国民年金にさえ税金がかかる。

退職後はお金がないとみじめ。体はどんどん老化していって健康の問題も出てくる。今までのように自立して生きていくことが困難になってきたときにお金がなければ大変。自給自足?いや〜。これも健康があってのことですよ。

もっとも資産ゼロなら国が面倒をみてくれるのだがうちは中途半端だから無理。

よってもっと貯金に励み、資産を少しでも増やさないと先が怖い。

子供に面倒を見てもらうという手もあるが、うちの子供に限っては期待できない。

だから親は老後の生活を自分たちの力でどうにかしないといけない。

 

3.アメリカは医療費が異常に高い。

来年度は娘の心臓病の検査で医療費がかかる。

アメリカは国民健康保険というものがないだけでなく、医療費は目が飛び出るほど高い。医療費で破産する人も出るくらいだ。ちなみにER(緊急治療室)でCTスキャンを1回しただけで9000ドルつまり980,000円の請求書が届いた!たまたま健康保険があったからいいもの(それでも何割かは払わせられた)、なくてどうやって支払うのか。

 

中堅及び大企業勤務及び国家公務員なら職場から健康保険が支給されるが、残りのパート、アルバイト、小規模のビジネス、小売店、フリーランス、などなら、当然自腹を切るしかない。次男はコントラクトの仕事なので保険がない。だから医者に行かない。専門医に行くと、5分の診断だけで200ドル(23,000円)もする。自分で保険を買うことが可能だが、月々の支払いが200ドル近くするので若い人には痛い出費だ。

だから健康保険なし。こういう若い人がこの国にはたくさんいる。

 

でも、働く気のないまたは働けないから福祉にお世話になっている人は全部ただ。

アメリカにはこういう人が非常に多い。麻薬中毒者とか精神異常者とか中近東と中米からの難民は確実。これの他に、代々福祉のお世話になる「伝統」を堂々と保持するグループも該当する。

保険はあっても全ての治療代をカバーするわけではない。そしていつ大怪我をするか、いつ病気になるかも予測はつけられない。だからその日のために貯金が必要。

 

4.車代。

アメリカは車社会だ。大陸なので車がないとものすご~く不便。

東部の大都会でない限り、日本のような公共の交通機関が発達していない。

車がないと仕事にも行けない。だから絶対必需品。

でもそう簡単に買えるものでもない。

だから最初の車は親が最低でも頭金を出すとか中古車を与えるのが普通だ。

 

自分の乗っている車も古くなれば買い直しが必要。

いつ買い直しになるかわからないのでその時の為に貯金が必要。

メンテナンスもリースという手を利用する人も多いが、リースは買うより結果的にお金がかかる。

修理代も必要。貯金がないとまたカードに頼って借金が増えることになる。

やっぱり貯金。

 

結論

経済状態を破滅させるのは意外と簡単で、

それを避けるためには日々自分に言い聞かせておかないといけない。

出費を抑え例外を作らない!と。

自制に徹する!と。

 

基本的に「備えあれば憂いなし」は真実であると思う。

でもアメリカ人は、心配していない人が多い。

どうにもならなかったら、

「神様が助けてくれる」というすごい信仰心で生きている人が多い。

でもその神様って

もしかして・・・

 

行政と教会もしくは家族のこと?

 

それって・・・無責任だよね〜。

まあ自分で努力してそれでも困ってしまうことはあるので、その場合はいいとして、

でも「人生を楽しむこと」に使っていて、あとで困ったから助けて、ってあり?

 

この季節、周りは皆クリスマスで浮かれているが、

わたしは借金までしてプレゼントを買うのは嫌である。

借金アレルギーなのだから!

安いものを1ドルショップで買えばいいのではという意見もあるが、アメリカの1ドルショップは日本の100円ショップとは品種品質の両面で雲泥の差。

ロクでもないものを買い、結局ゴミ行きかリサイクルショップ行きになるなら、

安くとも無駄になり、自然破壊にもつながるので最初から買わない方が賢明なのだ

(経験多いにあり)。

安物買いの銭失いという言葉もあるようにね。

 

節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約。

節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約。

節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約節約。

 

これは?

我が家のお題目。

そうどす。ほとんど宗教どす。

 

イラスト:MCL