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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

日本ならではの掃除哲学

 

 

 

 

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Girl Sweeping. William McGregor Paxton, 1912, Pennsylvania Academy of the Fine Arts.(出典:https://parabola.org/2017/04/29/the-art-of-cleaning-by-llewellyn-vaughan-lee-and-hilary-hart/

日本はもうそろそろ大掃除の季節。

それとは異なり、アメリカは大掃除は年末には通常しないことになっている。

特に北部は寒いので、窓を全開して空気の循環を図る!など、

よほど勇気のある人でないと無理。

だから年末の大掃除はここではなし。

 

その代わりに大掃除は昔からの習慣で通常春に実施することになっている。

その一つの理由は、暖炉の使用が終わるころだからである。

 

でも我が家では一応大掃除まではいかなくともこの時期に普段より念入りにするようにしている。

その理由はやはり日本の掃除哲学に惚れ込んでいるからだ。

そしてこの掃除を哲学の領域まで高めたのは日本人が初めてだと確信している。

 

昨年の汚れを取り払い新たな気持ちで新しい年を迎える。

その綺麗になった家に神様をお招きする。

このような概念に感銘を受ける人は一人ではないはずだ。

 

汚い場所には滞ったエネルギーが流れている。

反対に、綺麗に掃除が行き届いた家には高いエネルギーが流れ、

高質のエネルギーの流れる環境は健康や精神にも影響を及ぼす。

人の魂も清浄されるように感じる。

 

掃除はセラピーでもあると思う。

瞑想でもある。

現に、お寺の僧侶の方々も朝早く掃除をするが、

それは瞑想であり修行の一部であるらしい。

同じように、

一般の人が自分の家を磨くことも、地面を履き清めることも、

瞑想であり修行であるように思う。

 

家を掃除すると、空気が浄化され、見た目にも整然とし、そのことにより心も浄化され整然と真っ直ぐな生き方を心がけるようになるように感じる。

 

私にとって環境を綺麗にするという作業は、

自分自身の心の垢や曇りを取り除いていることでもある。

ただ長生きすればするほど、この垢や曇りも生半可ではなくちょっとやそっとの掃除では済まされなさそうだ。

 

黙って

ただひたすら

掃いて、拭いて、吸い取って、ゴシゴシこすって。

綺麗になった暁には

心もスーとして

晴れやかになる。

不安も消える。

軽くなる。

マインドフルネスの空気

心をさらう。

 

 

 

 

イラスト:MCL