最近新型コロナウィルスの事件のため世界経済への懸念が見られる。
発祥地の中国では感染拡大が少しおさまってきたかのように報道されているが国外では広まっていると聞いている。
世界のエコノミックジャイアントと呼ばれている中国の経済が悪化すれば当然米国にも日本にも影響が及ぶ。
例えば、こういうことがあると人はパニックになる。インフレーションか?ものがなくなることを恐れて市民は物品の買い占めに走るだろう。観光やクリエイテイブ産業の痛手は大きそうだ。株式市場にも影響が及ぶ。もし中国バブル崩壊となれば世界恐慌につながるかもしれない。経済破綻は怖いが可能性としては有り得る、と不安を隠せない人も多くいる。これからどうなるのだろうか?
さらに大体がこんな経済活動をずっと続けることに無理があると思っている市民も多いのが事実だ。資源が底突きるまで続けるのだろうか?
確かにお金は大切だけれども、こういう事件が起きると、頼りにならないと思えてきて仕方がない。お金は命には変えられないのだ。
だから今米国では、非常時のための緊急準備産業 Emergency Preparedness Industryが一気にスターダムにのし上がってきた。これは国や社会に依存せず最低限の生命を維持するために使う道具器具を扱う産業のことを指す。
具体的には、瓶詰めや缶詰めの道具、家庭菜園のための種(買い占め)、大型冷凍庫や電気のジェネレーター、魚釣りの道具、懐中電灯。他に貯蔵品として、あらゆるサイズの電池、、ライフルと鉄砲玉、医薬品、飲み水、水のフィルター、ろうそく、石鹸、燃料、薪、笛、裁縫道具、毛糸と生地。そして当然翌三か月は最低生き延びられる量の食品など。一言で言えば自給自足の準備品である。
結局、国も社会も頼りにならない。仕事だって首になったら終わり。現代経済もあてにならない。それなら究極的に自分以外に頼る人はいない。
心の根底でそう思っている人が実践を余儀なくしている。
もともとアメリカというのは開拓者の国で、サバイバルスピリットが根強いためでこういうものに傾倒する人は多い。そしてこのような、もしもの時のために準備周到な人を英語でPrepper (プレッパー)と言う。
ちなみに我が家には上記のものがほぼ全部あります(食糧貯蔵はこれよりはるかに少ないですが)。
人生いつ何が起こるかわからない。
だからシンプルに生きたいとは思っているけれどミニマリストにはなれないのだ。
なぜなら物なしで家族が生活するというのはほぼ無理だから。
必要なものというのは確実に存在していて、でも何が必要かは個人によって異なっていていいと思う。
不安にならない程度のシンプルライフが我が家の定義。
備えあれば憂いなし。
備えることから得られる心の平安もシンプルライフの定義の一部と言えるのでは。