針に糸を通し、針を入れて、抜いて、単調な動きの繰り返し。
シュッ、ガタン。
ハサミの音だけしか聞こえない。
自分の手の動きだけをじっと見つめ
知らぬ間に
全ての煩いが心と思考から消えていく。
ひと目ひと目に込められた誰も知る由もない
わたしの胸の内。
この縫い目に託していく。
ミシガンはちょうど北欧のように冬が寒く長いので、家で過ごす時間が長くなる。
そのため家をより暖かく心地よくするために女性は余念がない。
はっきり言って、ここではミニマリズムなどやらないほうがいい。
なぜならそんな殺風景な家の中では寒さをますます感じることになるからだ。
家の中を暖かく感じさせるものの中にテキスタイルがある。
このテキスタイルが多ければ多いほど家の中が暖かく感じられる。
また北米にはテキスタイルをインテリアにふんだんに使うだけでなく
冬に針仕事や編み物をする人も多い。
わたしもその一人だ。
わたしは糸や布や毛糸などのテキスタイルが好き。
それは肌に優しく疲れた心と体を癒してくれるように感じるから。
テキスタイルを手に取り触れることだけでなくそれで創造することにも喜びを覚える。
テキスタイルアートにはヒーリング効果があり
アートセラピーの一つのモダリティとしても取り入れられている。
今日はその中でも縫い物について語りたい。
Sewing mends the soul .
「針仕事は魂を修復してくれる (英語でほころびなどを直すことをmendという)。」
というように特に手縫いに特別な愛着心を抱いている人は多い。
また最近の研究が示しているように、忙しい現代の生活の中で忘れられてしまったような手縫いという伝統がもたらす精神への恩恵は計り知れない。
それには潜在意識をリラックスさせてくれるということも入る。
わたしも針仕事がわりと好きである。
でも日本女性のような器用さに欠けるので(家庭科も嫌いだったし。。。)
丁寧な仕事はできない。
大雑把で非常に適当、
それでも、ハギレで何かを作るのは好きである。
では
今回は冬中ちょっとずつチクチク手縫いで仕上げたものをご紹介したい。
(本当はもっと作りたいけれど、会社に勤務しているので時間が取れないのが残念。)
まずはポットホルダー(鍋つかみ)。
古くなったジーンズとその辺のハギレでアップリケを施した。全部で8個作成し、4個はファーマーズマーケットで売ってしまったのでこれが残り。
次は古くなったオーブンミトンをリメイク。
ビフォー!(汚くてボロボロだあ)
アフター!
どう?
では、これをキッチンのラックにかけてみよう!
どうせならポットホルダーもご一緒にどう?
遠くから見るとこんな感じ。
うちの台所は家族でリフォームしたもので(でもまだ終わってない!!大汗)、アメリカの一般的な台所に比べるとかなり狭いけれど結構使い易いのだ。
最後に、
今日を始めるにあたって、
心が木綿のようにシンプルであっても強く、
尚且つ柔軟で穏やかでありますように。