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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

ミシガン州ロックダウン再延期!5月31日まで!

ミシガン州は木曜日の4月30日に自粛が再度延期された。

なんと5月末まで続く!

もちろん小規模な非必需品の店舗はオープンになったが、店には入れない。

大規模なデパート(モール)は今も閉店状態。

工場も今も閉鎖。

すでに真っ青なのに、ロックダウンは5月末まで続くとは。

 

これでは失業者数も増える一方。

だからこの発表があってからまたしても抗議デモが起きた。

 

Gardianの記事の訳。

木曜日、法規策定者がコロナウィルス菌との戦いに置ける州知事の緊急決断権限について議論している最中、何百人もの抗議者が(一部は武器を備え)ミシガン州の議事堂に集合した。

抗議者の中にはライフルを所持している者もおり、会議室に無理やり入ろうとしたが、警察及び議事堂職員が立ちはだかり侵入を抑えられた。

 

その中には非政府スローガンを叫んでいたり、州知事グレッチェン・ウィットマーをヒットラーに例えている者もいた。

https://www.theguardian.com/us-news/2020/apr/30/michigan-protests-coronavirus-lockdown-armed-capitol

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(出典:https://www.theguardian.com/us-news/2020/apr/30/michigan-protests-coronavirus-lockdown-armed-capitol

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武器で身を固めた州民、怒りを隠せない!(出典:https://www.theguardian.com/us-news/2020/apr/30/michigan-protests-coronavirus-lockdown-armed-capitol

州民は、本件を選挙を目の前にした党派間の醜い戦いと見ているケースが多い。

かのリンカーン大統領がゲティスバーグ演説で熱く語った「人民の、人民による人民のための政治」が果たして現在行われているのだろうか。

知事はExecutive Oder(リーダーによる独裁権)を執行しており、法が許す範囲内で決断を下しているのだから違法ではないと弁明しているが、州民は彼女が知事としての権力を悪用していると見ている。

それは共和党を潰すための民主党(知事の党)の一致した企み以外には考えらないからだ。

どうも人民のための政治などミシガンに限っては消えたようだ。

 

たった今、知事から連絡が入った。

全州民がコロナの検査を受けないといけない

という御触れが出たのだ。

よって感染者数はかなり上がることだろう。

ということは、ミシガンは自粛がいつ終わるか全くわからない。

結果として経済は悪化するだろう。

なんで州の経済を潰したいのか?

それは当然、

経済が破綻すれば選挙で民主党が勝てるからに決まっている。

こんなひどいことになったのは全部トランプ政権のせいで、トランプ大統領は共和党で、だから共和党がこの大惨事の原因である!これからは民主党が国を引っ張っていく!あなたの一票がこの国を変える!

とこんな格好な選挙演説はどこを探してもないではないか。

 

他の州は自粛を停止したところがたくさんある。もっともミシガンよりは感染者が少ないところだが、それでも多い。

中西部と南部のほとんどで自粛が終わりになったか条件付き終了になっている。
問題は人口が多く経済的に豊かな東西の海岸州が未だに閉まったままだ。その中でもっとも自粛期間が長く、厳しいのが今のところミシガン州。
 
今日はいい天気だけれども、明るい気分にどうもなれない。
 
 
 
我が家への影響

明日5月2日には娘の大学の卒業式があるはずだった。だがキャンセルなので、友達の家をドライブスルーするだけのお粗末な行事を企画しているらしい。写真館も閉まっているので、自分たちで写真を撮るとして、家族みんなで集まるなんてのもなし。

卒業式が消えても仕方がない。でもその後の雇用採用も消えてしまったことは問題だ。今も娘は一生懸命仕事を探しているが、それは同期生は皆同じ。現在、ミシガン州の労働人口の25%が失業し(大恐慌時の失業率と同じ)、これに卒業生が入るなら失業率はさらに上がることになる。

皆探しているのだ。生きていくためには条件を出していくわけにはいかない。だから、少ない募集に申し込みが多数殺到する。

スーパーの棚卸しの仕事や倉庫の仕事はあるようだ。でもそんなところからもお声はかからない。肉体労働は男性の経験者が優先のようだ。

大学生の息子はアリゾナ州で気温52度の灼熱の中で高リスク化学物質を使った毒サソリ殺しの仕事(害虫コントロール)しか見つからなかったそうだ。

 

みんなが真っ暗闇というわけではない

2020年はどうなるのだろうか?と心配している人が多い中、反対の人もいる。

例として、娘の求婚者の一人は、ここぞとばかりに株式と不動産への投資に燃えている。

実に賢い。

やっぱり真っ青になっている人もいればピンチはチャンスと考える人もいるのだ。

そうだ。我が家も暗くなっている場合じゃあない!

 

随分年配の知り合いの話がある。

1929年の大恐慌が始まった年に同級生の多くが大学を中退してしまったが、彼は残って卒業することにした。そして仕事のあてもないのに、卒業と同時に結婚した。どうにかなると思ったそうだ。

彼の予測通り大恐慌は終わり、あの時代が嘘だったかのように彼は大成功をおさめた。

 

結局、全ては信じる心持ちかもしれない。

 

状況は必ず変わるという社会への信頼。

自分への信頼(問題を解決できるという自分を信じる気持ち)。

そして、助けは必ず現れると信じること。

つまり楽天的になれない時こそ、楽天的な考え方をすることが大切になってくるのではないだろうか。

これがこの状況で生き延びる術ではないかなあと思う。

 


 

イラスト:MCL