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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

グランパを見倣う

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舅が自分で建てた家。わたしが30年前に描いた油絵・・・お恥ずかしい・・・。😅

舅の話をしたい。

彼はとにかく節約家だった。

それになんでも自給自足。

 

つまり

  • かなり充実したオーガニック果樹園を含む家庭菜園がある
  • 何も買わなくていいほど食料貯蔵がある。
  • 野菜や果物は瓶詰めにするか乾燥させて貯蔵
  • 秋になると銃をかついで鹿を射止めに行く
  • その鹿の肉を骨から切り落としそれぞれの種類ごとに紙に包んで冷凍庫に保存
  • 家は自分で建てた
  • 暖房に使う薪は山に取りに行く
  • 服はセカンドハンドの店でしか買わない
  • なんでも使い切る
  • プレゼントもなるべく手製
  • とにかくリサイクル

近所の人たちは彼を「時代錯誤」で「変人」と見ていた。

 

ところが21世紀に入りヒッピー文化が復活してきた。

若い人たちは家庭菜園をしたり小さな家を建てたりと、エコで自然な生活に人気が出てきた。

 

舅に

「グランパは今は最先端の流行を行く人なのよ!」というと、

舅の応答はこれだった。

「ええ?流行なんて知らなかった。

流行なんて気にも止めたこともないし、自分の生きたいように自分の信条に従って生きてきただけさ。」

 

そうだ。本当にそうだ。

流行に振り回されることはバカらしい。

長く生きていくうちに人はいずれ皆そういうふうに考えるようになるものだ。

彼は、流行ではなくて

自分に与えられた小さな敷地を一生懸命耕して、自分の人生に責任を持って生きたのだ。

自分の収入以内で生活し、貯金をし、家族を食べさせ、立派な人だと思う。

彼は流行がどうでも昔からエコライフ。

昔から持久可能な生活。

昔から節約家。

ものを無駄にしないで謙虚に、感謝の心で生きた。

自分の身の丈を理解していて、それに相応しく生きた。

それで幸せだったのだ。

 

それでも結婚当初は、

彼を見て「やりすぎ」と思ったこともある。

鹿の肉なんて臭くて食べれない!と言っていた。

息子が自給自足になど興味のない外国人女性と結婚してしまったので残念だったと思う。

 

でも今は、彼も天国で褒めてくれているかもしれない。

彼の生き方を尊敬している。

同じようにはとてもできないけれど、

質素にエコにシンプルに暮らすようにしている。

ちょうどグランパのように。

 

わたしはすっかり夫の家族の一員になってしまったようだ。

 

 

 

 

 

 

イラスト:MCL