冬が長いミシガンで、
少しでも自然を身近に感じて過ごせるようにと
南側の窓のそばに植物を置いてある。
毎日、水をあげるときに話かけている。
「きれいだね」と。
すると何故か嬉しい気持ちになってくる。
チューリップの花弁が一瞬ざわざわとしたような気もする。
植物は何も言わないけれど、
何か自分に囁きかけてくれているように感じる。
人と植物の間にはコミュニケーションが存在する。
植物は人のような知性や感性がないように思われているけれど、
自然と親しんで暮らしているとどうもそうとは思えないように感じてくるから不思議だ。
植物には人が認識できていない世界があり、
それをどのくらい科学的に証明できるかはわからないけれど
否定はできない。
植物は静かな存在。
でもその静かな存在の中に何かがあると思えてしまう。
なぜか偉大な存在に思えるのだ。
そもそも地球を占めているもののほとんどが植物。
地球上の多細胞生物の約99%を占めているのが、植物(生物の総重量ベース)。
その次が細菌類、
動物は0.5%、
人間は0.01%のみ。
ということは地球は植物の星ということになる。
でも人間は地球は自分たちの所有物とばかりに威張って暮らしている。
本当は植物が主人公で、人が思っているよりもすぐれた生き物で、あらゆる能力を備えているのではないであろうか。
例えば
植物には知性もあるらしい。
人間には五感があるけれど植物には二十感もあるらしい!
視覚:光の質・量・方向を識別する能力。
嗅覚:植物は匂い(化合物質)によって、周囲の環境から情報を獲得し、植物同士や昆虫とのコミュニケーションを行っている。
味覚:根は、食欲をそそる栄養素を探しあてる独自のセンサーをもっている。しかし嫌いなものや危険なものは避けていく。
触覚:オジギソウは軽く触れるとすぐに葉を閉じるが危険がないとわかると葉を開く。振動まで感知できる。
聴覚:聴覚器官はないので全身で音を聞く(音の周波数を受け止める)。仕組みがある。フィレンツェ大学研究所によると音楽を流しながら育ったブドウは成熟が早いらしい。しかも、味、色、ポリフェノールの含有量などの点で他のブドウより優れていたと証明された。
五感だけでこんなにある。
二十感なら他に何があるのだろうか?
植物を馬鹿にはできない。
人にとって、無くては生きていけない大切な存在なのだ。