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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

自然災害が教えてくれることー東日本大震災を思い出す

今日は東日本大震災の10周年記念。

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(出典:http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h23/63/special_01.html

10年前のこの日、家にいた私に夫から電話があった。

すぐにテレビをつけるようにということだった。

早速テレビをつけて目に映った光景は東北の津波だった。

どのチャンネルも同じ光景だった。

ただ立ち尽くし言葉にならなかった。

これはただ事ではない。

世界中で大騒ぎになっていた。

何度見ても涙が止まらず胸が苦しくなった。

町がつぶされ、家も家族も友人も失い、残されたものは何かあったのだろうか。

 

自然の脅威の前で人は何もできず

のまれていく町を見つめただ唖然とするのみ。

せめて命だけでもと思っても

自然災害でその命を落とす人もいる。

 

ものは皆粉々になり、太平洋の反対側にまで流れてきていた。

こんなふうになった暁には物には何の意味もない。

そのものを集めるために一生懸命働いてきた人間。

ものはみな所詮皆ただのゴミになるだけ。

そんなことに意義があるのだろうか。

 

このような自然災害に見舞われるたびに

思うことがある。

人は高い堤防建設など様々な工夫を凝らして自然と戦ってきたけれど、

究極的には自然に勝つことなどほとほと無理なのだ。

 

自然破壊は単に科学的な現象だけでなく人間への警告であるから。

自然破壊は人に最も大切なことは何なのか教えてくれているのだ。

生き方を見直す機会なのだ。

生きることの意味を教えてくれているのだ。

 

美しいものも泥に埋もれ、何の価値もそこにはない。

命を失いそうになればものなどどうでもよくなるのが普通だ。

 

では一番大切なものは命なのだろうか。

そうとも言えない。

所詮、その命もなくなる時が来るからだ。

それなら

一番大切なのは人の心なのではないだろうか。

 

心だけがずっと残る。

その心の状態で最も貴重で美しいものが

愛。

次が信じる心。

そして希望。

 

日本人は我慢強いことで有名だ。

希望を失わずに故郷を立て直したことは驚異でもある。

立て直した町も素晴らしけれど、それよりももっと素晴らしいのは

逆境に負けずに希望を失わなかった国民の凄さ。

それは世界の尊敬に筆頭する。

それが日本人の得に優れている国民性なのだと思う。

 

それは永久に続くもので

それが最も大切なものなのではないだろうか。

 

自然はサイクルを繰り返しながら変化を遂げていく。

ものは廃れる。

人の世も変わる。

 

変わらないものは

人の心。

 

自然には勝てない。

その美しさと、その壮大さと、その威力に人は勝てない。

最新技術を使った発明品も勝てない。

一時勝てるかのように見えても、

結局自然は人を淘汰していく。

 

そして人も自然の一部。

だから自然と戦うのではなく

自然と共存する必要があるのではないだろうか。

 

 

 

 

イラスト:MCL