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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

アメリカの大家は破産寸前

アメリカはCDC(米国連邦政府疫病予防管理センター)を通して8月3日、Housing Eviction Banという禁止令がまたしても延長されることになった。

nextcity.org

Housing Eviction Ban(賃貸物件の追い出し禁止令)とは

借主を法律が定めた期限まで貸家やアパートから追い出してはいけないという法令。

またこれに付随して家賃を滞納してもいいという法令もある。

確かに借主に優しい法令。

これは去年から’あともう1ヶ月だけ’というふうにどんどん延長されてきた。

 

今回の延長は10月3日までとか。

そして全国ではなく、デルタ株が増加している地域だけが対象とか。(つまり80%以上の米国の敷地で90%以上の米国住民が対象。)

なんだ前法とあまり変わっていないじゃあん・・・😅

 

実はもう何度も延長していて最高裁からこれ以上大統領が自分の意志だけで延長はできないと言われたので、他の手を考えた。

つまり健康の理由という手。

 

コロナ変異株が蔓延してきている中、ホームレスが増えれば(総計一千百万人が路頭に迷うだとうと言われている)

感染数が増加し結果的に死者も増える可能性が高くなるから。

もしそうなったら手に負えないほどの社会問題が一気に増加し、何も手を打たなかった政府にこの責任が問われることにになるだろう。

だから今回の延期(前回も)は’とりあえず’の問題回避方法。

 

しかし、10月3日まで延期してそのあとはどうするのだろうか。今までの未納家賃はいつか払ってくれるのだろうか?一気になんて払えないに決まっているからやっぱりホームレスが彼らを待っている。

じゃあ、どうせホームレスは避けられないなら温暖な季節の方が良いのではないだろうか。

 

実際、これは一時的なバンドエイドを貼っているに過ぎなく、全く解決に繋がっていないと多くの市民は見ている。

 

借主側の問題

コロナ禍で社会が低迷し仕事を失い生活に困窮してしまう市民の数が膨大に増えた。

そのカウンターメジャーとしてこの「追い出し禁止令・家賃滞納許可令」という家賃に関する方策がとられた。

でも・・・

実は連邦政府は、仕事を失ったりして家賃が払えないなら払わなくてもいいと言ったが、

払えるのに払わなくていいとは言っていない。

 

それに政府は、失業保険を支給し、そのほかにも返済無用の救済金を出した。

(そのずさんで大雑把な支給体制により必要のない人まで受け取っている。実際、アメリカに住んでいない日本人の元駐在員にまで届いたと耳に挟んだ。😅)

 

人によってはその総合金額は労働賃金よりを上回っていた。

だからレストランなどが再オープンして従業員を再募集するようになっても彼らは働きに行かない。

国におんぶに抱っこしている方が楽で儲かるからだ。

こうやってそのシステムを悪用する人がたくさんいる。

自分たちは社会の被害者で、助けてもらう権利は十分にあると思っている。

救済金で何をしようとも正当化できるとも思っている。

 

しかし、この法律が毎回期限に来るたびに、彼らは今まで滞納してきた家賃をまとめて払わなければ追い出しを食う。当然払えっこないので、大騒ぎして、アパートや貸家に留まろうとしている。

 

確かに、中には本当にどうにもならず困っている人もいる。

しかしレポートによると大多数近くが国のシステムを悪用したケースだそうだ。

 

大家側の言い分

タダで家屋やアパートに住める人はこんなラッキーなことはないと喜んでいるとしても、

ほとんどの大家には政府の助けはない。国を通して家を買った人のみが政府の恩恵を受けることができる。でもほとんどの大家はその方法で不動産を買ってはいない。

助けがもらえるしても、借主が書類を記入し提出しないといけない。しかし面倒くさいのかやろうとしない。だから大家にはやっぱり援助はない。

 

大家は家賃からの収入がゼロなのに、賃貸物件のローンを払い、光熱費を払い、税金を収めないといけない。

この8月にまた納税期限が来る。払えなければ破産。

この分でいくとこの秋は破産が相次ぐだろう。

 

なぜ大家に援助がないのか・・・。

家賃が必要だったのは大家の方だ。

大家の口座に救済金を振り込むべきだった。

おそらく、その理由はこういうことかもしれない。

つまり借主は持ち家がない、つまり貧乏。

貧乏だから借主を助けるべき。

その反対に、大家は家を持っているから金持ち。

だから第一優先ではない。という論理なのだろう。

しかし大家は必ずしも金持ちではないという事実も政府は知らないのだろうか。

米国では小規模な不動産投資家がほとんどを占める。

不動産からの収入が生活費の人もいる。

そして何よりも、その不動産のローンをまだ払っている人がほとんどを占めている。

 

不動産ローンだけではない。

ただで住まわせれているその間の光熱費や修理代も大家が自腹を切っている。

そして税金。

貸家は自宅の最低2倍の税金を支払わされるのだ。それは通常は月々の借主の家賃から出している。でも入金はゼロ。だからこれも自腹を切るしかない。

 

彼らの多くは不動産を売り払ってしまうことを真剣に検討している。

でも借主を追い出すことはできない。

7月31日を希望に我慢に我慢を重ねてきたのに・・・

今後も家賃は入らないことになった。

たとえ借主を追い出すことができても、不動産を売りに出すには時期的にもう遅い。

出口がふさがれ、彼らは眠れない夜が続いているらしい。

 

怠け者は助けるが勤勉な市民は最後の最後なんて(問題定義しなければ当然大家側は何もしてもらえない)・・・市民の怒りは消えない。

 

確かに国の経済の低迷はロックダウン等を命じた連邦および州政府が原因。

だからこの状況は国のせいでもある。

それでも・・・・

血税を払っている市民は今回の家賃を払えない人々の多くをかわいそうとは思っていない。

なぜなら彼らは払えるのに、この方策を悪用して払わないからだ。

そして(今までの滞納分をまとめて)払わせられる時がくるたびに、プラカードを下げて大騒ぎする。命にかかわる!追い出すな!と抗議している。

要するに永遠に払うつもりなどないのだ。それに払う気のある人はすでに払っている。

そして払えるのに払わない人々が政府から支給されたお金を家賃ではなく娯楽と買い物に使っているという事実もある。

家賃が払えない人がなんでグッチのバッグを買えるのか・・・謎。

家族をろくろく食べさせられないほど困窮していると言っているけど、なんでそんなに太っているわけ???😓

これも謎。

newsaroundworld.org

現在、米国不動産協会からの公式な抗議・訴えがあったことから、連邦政府が大家を助ける助成金を送ることになった。けれどもこれにえらく時間がかかっている。実際いつ届くのかメドも立っていないらしい。

夏の不動産税もローンも光熱費もそれが届くのを待ってはくれない。破産申告も待ってはくれない。

それにいつものようなずさんな実務で’本当に本当に’それを今すぐに必要としている大家に届くのかどうかもわからない。

 

自分も大家だった

夫と私は過去に大家をやっていた時期がある。

全ての借主は家を出る時に、掃除はせず、ゴミの山を残し出ていった。

最後の家族は、目も当てられないほど荒らして家を出た。(別に追い出したわけではない。家賃が払えないから出ると借主が決断したこと。でも彼らにすれば追い出されたことと同じなのだろう。)

 

具体的には・・・

 

赤ん坊の使用済み紙おむつ。(開いたままその辺に置いてある・・・・オエ〜〜!😰)

鼻を噛んだちり紙の山。

汚れたトイレットペーパー。

ドアというドアにはに大きな穴をわざと開けられた。

壁に落書きとペンキを塗られた。

トイレには流してはいけないようなものを流されて詰まっていた。

お風呂の浴槽は金属のたわしで擦られて真っ黒になり傷をつけられた。

壊れた家具の色々も残して出ていった。

洗濯していないシミだらけの服が床中に捨てられていた。

壊れた洗濯機。

どこも掃除をしていないだけでなく通常の90%以上汚れていた。

床はシミと泥とチューイングガムと・・・あとはなんだかわからないけどベタベタしたものがそこらじゅうに塗りたくってあった。

(保険をかけてあったのでそれで修理代を賄った。でも掃除はわたしがした!当然始終怒りまくりながら!💢💢💢💢)

 

これは我が家のケースで、他のケースではわざと全ての壁に穴を開けられ、その上お風呂の栓を全開にしたままにして家を出られ、大変な被害を被った大家もいる。

 

確かに社会の底辺にいる人を助けることは大切だ。

さまざまな理由で真面目にやってきたのに、

それでも底辺にいる人は自立できるように助けるべき。

病気の人もいる。
大家だって皆心のない鬼ではない。

 

だけど、怠け者が我々の血税を使ってのほほんと暮らす権利はないのだ!!!

たとえ追い出されたとしても、借りているものをぶっ壊していい権利もない!

それを堂々とできる社会がおかしい。

それを許しておく社会がおかしい。

だから

自分たちにはそういう態度で生きていく権利があるとか主張する人々に対して怒らない市民がいるのだろうか?

これは絶対に道徳心の欠如としか思えない。

貧困層とか、人種とか、文化の違いとか、そういう問題ではないのではないだろうか。

 

わたしは、大家側の経験があることから、

悪いけど、こういう類の借主に慈悲の心など全く持ち合わせていない。

 

基本に戻ろう

アメリカの最初のイギリス人の植民地はバージニアだった。

一番最初に来た人々は英国からの物資を待っているだけで働かなかったので、物資が長く遅れてしまった時に餓死した。

 

よって

ブラッドフォード知事は(英国に帰っていたので無事だった)

新しい法律を制定した。

すなわち!

「働かざるもの食うべからず」

その後の移民は勤勉に働いたので飢死のケースはなくなり植民地が繁栄した。

 

そう。この法律アメリカには絶対に必要!!!!!

 

誰でも何かできることはあるはず。

なんでもいいのだ。

主婦も働いている。だからこれは給料を得るとかそういう問題ではない。

労働をしろということ。

お年寄りでもなく五体満足なのにタダで面倒をみてもらおうなんていう人が

ホームレスになっても全くかまわないと多くの市民は内心思っているのだ。

 

それを残酷だと言う人もいる。

しかし、フェアであるという人も世の中には多くいる。

 

働かざるもの食うべからず。

いい言葉だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イラスト:MCL