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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

悲しいものも美しい

家の前にある木。

誰が植えたわけでもない。

いつの間にかここに根を下ろして成長してしまった。

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Winterberry Tree in front of our house.

なんの木だろうか。

ウィンターベリーの一種のよう。

おそらくある鳥が種を落としていったに違いない。

そういうひょっこり顔を出す植物がここには多い。

 

実はとても苦いので人間の食用には向かない。

だからこれはただの観賞用。

でも鳥にとっては大切な食料源。

 

だんだん気温を落ちてきて

食べるものも無くなってきても

この実だけはまだ残っている。

この実だけが冬に突入するギリギリ前まで彼らに提供できるもの。

 

実が最初に消えて

それと同時に葉っぱが落ちる。

だんだん秋が深まってきてもこの木だけは

葉っぱが緑のままで地面に落ちる。

落ちてから黄色に変わる。

そして裸になった枝に純白の花嫁衣装が着せられる時が来る。

悲しい風景だ。

 

最近とても心が重くなることがあった。

そのせいか自然に足が外に向いてしまう。

 

キノコを採り、

地面を踏みしめる足音に耳を澄ませながら

変わっていく森を眺める。

 

秋と冬の美しさは

悲しい。

悲しいものは美しい。

 

悲しい音楽も美しい。

悲しい絵画も美しい。

今朝の朝露も悲しい。

だから美しい。

 

悲しさには美がある。

情緒がある。

それなら悲しさにも価値があるかもしれない。

 

全ての現象には意味があり

価値がある。

 

今朝の呟き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イラスト:MCL