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ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

Simple Pleasure ~ シンプルな楽しみ

米国では半娯楽的な施設のほとんどが閉まった。日本のような自粛ではなく、半強制閉鎖である。

レストランも劇場も映画館も公園も遊園地もテーマパークもゲームセンターも閉まり、図書館も本屋もショッピングモールもジムも閉まった。その辺を目的なくうろうろしていようものなら警察に止められこともある。そのため米国市民は暇をもてあますようになってしまった。

結果として余暇の過ごし方に変化が見られるようになってきた。

もっとシンプルで素朴な活動をするようになってきたのだ。

 

例として運動が挙げられる。家の前に最近たくさんの人が(といっても5家族くらい。でもここではたくさんのうちに入る)ジョギングをしたり散歩をしている姿が見かけるようになって来た。以前もいたけれどみんな怖い顔つきをしていた(仕事のストレスか?)。でも最近は皆笑顔だ。ふ〜ん、なぜ?

夫も通勤時間がなくなったせいで散歩を始めるようになった(メタボすぎて走れない!)。

 

また春になってきたこともあり、家庭菜園を始める人も出てきた。

(多分これは食糧不足を心配してのこととも考えられる)

 

夫とわたしは先週末にプチトマト(baby tomato) の種を土に蒔いた。ミシガンは4月でも寒い日が多いので、家の中で苗になるのを待ってから外の畑に植え付けに行くことになっている。

 

英語で土はdirtといい、dirty(汚い)の語源だ。

だから土に触ることは汚い不衛生なイメージがある。

それでも土に触れることは精神の衛生にはとてもいい!

それは、母なる大地は人間を含む全ての命の源であり、

土に触れることは暖かい母に抱かれているような気持ちにさせてくれるからだ。

 

こんなシンプルな楽しみの中にも喜びがある。

エキサイティングからは程遠い。

きらびやかでもない。

やんわりと胸の中に広がって行くホコホコ感というのは

本当はこんなシンプルな事の中にあるのだ。

実はわたしはこんなシンプルライフが気に入っている。

シンプルライフって物を減らすことだけじゃあないのよ。

 

ではそろそろ、この種蒔きプロセスをご紹介。

ちなみに写真に写っているごっつい手は夫の手!(汗)

 

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1.  腐葉土などが入った苗用オーガニック土を準備。

 

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2。苗を育てる箱に土を入れる。

 

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3。指で土を5ミリほど凹ませる。

 

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4。店で買って来た種。

 

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5。裏もきちんと読む。種の植え方が説明してある。

ミシガン南部は5月から6月にかけて外の地面に苗を植えるようにと指示が書いてある。ここの春は時々春っぽいけどまだまだ結構寒い日がほとんど。

今日も暖炉に火が灯ってる!

 

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6。トマトの種〜ひとつの箱に三つほど入れる。

 

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7。#3で開けた穴に種を入れる。

 

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8。土をかぶせる。

 

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9。土を上から押して種を固定。

 

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10。種蒔き完了!

 

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11。バケツに水汲み。

 

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12。水をしっかりかける。

 暖かいところに置いておけば10日ほどで芽が出る(はず、でも多分もっとかかるにちがいない)。

 

冬が終わり春が来て

良いことが起きる兆しが見える。

起きないなんて思わないではいられない。

南に行っていた鳥も戻って来たようだし

庭のサクランボや梨の木々にも芽が吹き始めている。

トマトの新しい息吹もこれから見れる。

それはこれからの将来を暗示しているかのようだ。

なんとなく嬉しい予感。

I love simple life!

 

追記:三男の嫁の祖父がコロナ感染で昨日亡くなりました。

症状なしで普通に歩いていたらいきなり倒れて救急車で病院に運ばれたけれど、もう既に息を引き取っていたらしいです。亡くなってからの検査で「コロナでしたよ」と言われだけれどすでに遅し。80歳を越していたし健康の問題があったようなので(息子の結婚式に来てくれた時、凄く具合が悪そうに見えました。)体は耐えられなかったのだろうということです。ちなみに住んでいたところは例のワシントン州シアトル郊外です。

悲しいニュースですみません。でも彼は全く苦しまないで亡くなりました。そういう点ではよかったけれど、息子の姑(故人の娘)はお葬式もできないなんて、と涙に暮れているそうです。これからお悔やみのメッセージを送るつもりです。

とりあえずお知らせまで。

 

イラスト:MCL