https://blog.with2.net/link/?2024349 /

ミモザのアメリカ言いたい放題!

米国情勢下のダブルエコライフ

キャンプが嫌いでナチュラルライフができるの?

f:id:MimosaPalette:20200530180935j:plain

(出典:https://www.voicemagazine.org/2016/07/01/why-i-hate-camping/

わたしはキャンプなることが嫌いである。

ナチュラルライフつまり自然な生活を目指している人がキャンプが嫌い?????

そう。

つまりナチュラルライフの中のキャンプ的な要素が嫌いなのである。

 

理由1:体質

実はわたしは植物負けする体質だ。

虫も、特に蚊が嫌いだ。

虫に刺されて異常に腫れ上がる体質でもある。

 

キャンプといえば子供の時に強制的に行かされた学校のキャンプを思い出す。

いつも暑い夏で(なんで夏にやるの?)

散々山を歩かされて

やっと辿り着いたキャンプ場も

街と変わらない暑さ。

バンガローに泊まったが

最初にすることは虫殺し。

その後は嫌な化学物質の匂いのするバンガローの汚い床にみんなとゴロ寝。

ウキウキなど全くしなかった。

わたしは土のついた汚い地面に寝るのが嫌いなのである。

 

翌日もその翌日も先生が決めた活動が詰まっており

ただひたすら

暑さとの戦いと

虫との戦いと

毒草との戦い。

 

最も毒のない野草でもわたしは簡単に植物負けするタイプで

(触らなくとも近くに寄っただけで湿疹が出る)

だから暑くてもしっかり長袖長ズボンで顔も首もしっかりカバーしないといけない。

これが我慢大会でなくて何なのだろうか。

だから他の生徒は楽しそうに笑っていたが

わたしはキャンプで笑ったことはない。

ただただ耐えていた。

毎年。

 

こういう人がナチュラルライフなんて笑っちゃうよねえ〜と言っている人の声が聞こえる。全然自然を謳歌してないじゃん!と言われそうである。

 

実はわたし自身もそう思っている。

だから本格的にナチュラルライフを実践している人をみて半分羨ましくなることがある。

でもわたしには絶対に無理!

 

理由2:汚いのが嫌い

自分の体質の問題だけではなく

日本で徹底して仕込まれた

清潔を心がける生活習慣が

肌に染み込んでいて抜けないのだ。

 

そういえばわたしの母は

よく家中のドアノブを消毒していた。

 

そんなことをする人は自然児には決してなれない。

自然とは汚いものなのだ。

危険な菌がうようよしているのが普通なのだ。

 

コロナ騒動でどこの国の人も消毒を心がけるようになったが、

アメリカの山の中に住んでいる人が聞いたら笑い転げてしまいそうである。

でも日本人はコロナ以前も菌対策を余儀なくしていたはずだ。

そんな国民性なのだ。

それが自分の中にもしっかりと根付いている。

 

理由3:問題解決能力と勇気と体力

週末だけのキャンプはお遊び程度のナチュラルライフだ。でもそれにも問題解決能力や勇気、そして体力が必要。

大体が週末だけでも耐えられないのに、生活自体が毎日キャンプのようならどうだろうか。わたしにはサバイバルの知識や勇気が欠けており続ける体力にも欠けている。だからかなり難しい。

 

だが、プロのサバイバリストつまりプロのキャンパーは違う。

周りには人っ子一人もいないような鬱蒼とした密林の中に自分で家を建てることはもちろん、全て自給自足主義。

家庭菜園なんてそんな上品なものではない。

その辺の蛇やイノシシやクマを殺して食べ

野草を食べ、野生のベリーが主食(これは自分は実践しているけど)。

羊を飼い羊毛から毛糸を作りセーターを編み、山羊もしくは牛からミルクをとり、鶏から卵をもらう。

電気も水道もガスも来ないから自分でどうにかする。

当然こういう人はアレルギーなどとは無縁なだけでないとにかく頑丈である。

そして、勇気のかたまりである。

 

でも自分にはここまでの勇気はない。

まずもって、全く一人になることが都会人には怖いからである。

辺境で怪我をしたりしても救急車がすぐに駆けつけてくれる確率は低い。

助けてくれ〜と叫んでも誰も来てくれそうもない。

おそらく真っ先に到着するのはお腹をすかせた野獣しかいないだろう。

空にはハゲタカとワシ。

地上には狼と山猫。

 

自分の命を賭けてもいいほどストイックにできるのか。

 

もちろん不可能。

キャンプが嫌いな人間はそんな生活ができるわけがないのである。

蛇や虫や毒草という敵に打ち勝つことも無理。

大体が地面の上に寝たりとか・・・できない。

アリも這ってやってくる。

鳥肌が立ちそう。

 

だめだこれ。

そもそも、アリや蚊くらいで震えている人間が狼や山猫に対応できるわけがない。

 

自然児はうんと強くないといけない。

突然の出来事に一瞬にして対処できる能力も必要。

怖いものに立ち向かえる勇気も必須。

 

自分はアマチュアなのだ。

 

結論

今までどのくらいできるか色々試してみた。

それで最近発見した。

ナチュラルライフは結構面倒で難しい、と。

 

わたしがナチュラルライフを目指したかった理由は、

心身ともに健康になりたかったからであって、

ストイックに徹底的に自然と共に生きたかった訳ではないと。

 

 

だから

自分にできる範囲でしかしない。

それが普通でそれでいいと思う。

自然な生活を追求するあまり怪我をしたり病気になっては元もこうもない。

キャンプが嫌いな人にはキャンプが嫌いな人なりのナチュラルライフがあってもいいような気がする。

 

ちなみにわたしの家族は自分を抜かして全員キャンプが大好きである。

地面に寝ることも、アリンコも蚊も蛇でもなんでも大丈夫らしい。

そのせいか、自分の部屋が汚くとも全く平気ときている。

 

 

 

イラスト:MCL